鷲尾山のふもとを貴船川に沿って海の方に少し行くと、
貴船神社の末社、弁財天宮があります。
→貴船神社
ここの弁財天宮は、義経の側室だった浄瑠璃姫を祀っている、あるいは、鬼女の十郎姫を祀っているという説があるようです。
菅江真澄 外が浜づたひより
「野内の関のこちらの坂の上高く、神社があるので詣でると、神主が社前をきよめながら語った「これはむかし、山城の貴船の神をうつし奉ったものです。また弁財天をまつる小さ社があり、これが鬼の十郎姫の霊を祀ったとも、また義経の女房であったという旭の前という方が、義経をしきりに慕って後を追い、松前にわたる船のなかで重い病にかかり亡くなったのを、ここで火葬にしたともいいます。」
東洋文庫版 菅江真澄遊覧記2 天明八年(一七八八年)七月七日の日記より引用