つがる市森田にある藤の古木です。
鳥居とお堂。
石碑。
栄田の尊殿堂伝説
森田村が発刊した「森田村誌」に尊殿堂についての伝承が紹介されています。
森田村誌中巻第四節「栄田の尊殿堂伝説」より引用
「当村栄田に尊殿堂があります。ここの境内に三本の年数を経た古藤が生い茂っています。
(中略)
尊殿堂は、もと当栄田の開拓に功労があった、山谷治五左衛門という豪農の屋敷内に祭られていたものを、現在地に遷宮して境内(当時は山谷家の屋敷であったものか)も御堂も拡張したといわれています。
(中略)
つまり、天正の初め頃、為信が(中略)ここまで来たところ、さすがの名馬も遂に倒れ死んでしまいました。そこで、為信は愛馬を弔うために藤の鞭を地中に立て、ねんごろに祭ったというのです。(中略)為信の愛馬を弔い、馬頭観音(惣染様)として祭り、そうぜんの音をなまって、また、為信を尊い殿様だという意味をこめて、そのお堂を尊殿堂と名付けたといわれている。さらにその時の藤の鞭が根付いて、根がはびこり現在のように三本の老藤として遺されているのだといわれています。」
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