大鰐温泉駅(おおわにおんせんえき)は、青森県大鰐町にあるJR東日本の駅です。弘南鉄道の大鰐駅とつながっています。
ホームです。
奥の階段を上る跨線橋は弘南鉄道と共用です。弘南鉄道大鰐線のホームに通じています。
出札窓口と待合室です。
駅前に足湯があります。その後ろにスキーを手にしたワニがいます。大鰐はスキー場があり、スキー競技が盛んな町です。ワニは、オオワニという地名に掛けているのです。
駅名が示すように温泉町です。ホテルや旅館がならんでいますが、公衆温泉浴場も数ヶ所あります。また、お風呂だけOKのホテル・旅館もあります。
菅江真澄 すみかの山より
「大鰐の湯の川原といういで湯のもとにきた。湯は大湯、山岸の湯、ひえの湯、まひえの湯、おがり屋の湯、加賀助の湯、川原の湯といって、七つの湯げたがある。この川原の湯のいで湯のほとりに、苗のたいそう高く生いたつ稲田があった。これを、おはつ田といって、ほかの苗代より早く種をまき、さきに植えて、むろのはや早稲におとらず、六月の十五日ごろには刈りおさめ、その米を藩主に奉るのだと聞いた」
東洋文庫版 菅江真澄遊覧記3 寛政八年(一七九六年)五月十七日の日記より引用
菅江真澄は弘前近郊を歩きながら大鰐のいで湯にも宿泊していますが、温泉の地熱で促成栽培をしていた様子を書きのこしています。