津軽のお台場を見てきました。この土塁が台場の跡です。
幕末、外国船がこの辺りにも出没するようになったため、幕府の命令で津軽藩が海岸沿いに築いた土塁の一部が残っています。
海辺に沿って高さ2メートル位の土塁を築き、御仮屋、土蔵5軒、大筒台場5か所が作られたそうです。
平舘台場といいます。
実際、この辺りは外国船がやってきて上陸してしまったこともあったようです。
弘化4年(1847)アメリカの捕鯨船が平舘に接岸、乗組員8人がボートに乗って上陸、港役人は食料の求めに応じて、米、酒などで接待したとの記録があります。この他にも数例の上陸があります。(東奥日報社刊新釈青森縣史より引用)
津軽藩は、撃ち払いなどとても無理と、現実的な対応をしたようです。幕府には上手に言い訳をしたんだと思います。
台場の近くに平舘灯台があります。青森県では尻屋埼灯台に次いで古い灯台で1899年(明治32年)の完成です。ただし、今の灯台は1960年(昭和35年)に改築されたものです。
平舘灯台の霧笛です。
すぐ近くにある道の駅の愛称は、この「お台場」から「Oh!だいば」といいます。
平舘までくれば竜飛岬はすぐですが、午後の予定もあったので、今日はここで折り返しました。
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