十面沢(とつらざわ)の貴船(きふね)神社に参拝してきました。弘前と鰺ヶ沢を結ぶ県道31号に面して鳥居があります。鳥居の前に十面沢入口バス停があります。
参道を少し上ります、拝殿前の広場です。
拝殿です。
拝殿の左横に石段があります。奥宮が見えます。奥宮には巨石が祀られているとのことです。
境内に「貴船神社三百五十年祭記念 平成九年八月十六日」と書かれた寄付者銘板がありました。さかのぼると、1647年、江戸時代初期の正保四年の創建です。
鳥居の右側に小さな公園がありました。
地名の「とつら」とは、蔓(つる)のことで、蔓が多く生えていた沢という意味だという説が一般的ですが、江戸時代の紀行家菅江真澄が、弘前の間山祐真という人から聞いた話として次のような由来を日記に書いています。
菅江真澄 外が浜風より
「十面沢というところがある。きりたった岩で人の顔のようにつくったものが十あり、どのようないわれがあるのかわからない」
東洋文庫版 菅江真澄遊覧記1 天明五年(一七八五年)八月十六日の日記より引用