熊野宮 青森市高田

青森市高田に鎮座する熊野宮に参拝してきました。

青森空港方面からだと、高田に向かって走り、青森県木材協同組合さんのところで左折します。そのまま100メートルほど進むと右側です。

鳥居。ジャンバラしめ縄です。

鳥居

手水舎です。

手水舎

拝殿です。

拝殿

社額です。

社額

本殿です。

本殿

下の写真は境内の保食(うけもち)神社です。

江戸時代の紀行家菅江真澄が、高田村を訪れ「稚産霊神、保食神をまつり、村人は祖神(そうぜん)堂とよんで、五月五日に、近いあたりの人が牛馬をひきつれ、ここにうちむれ詣でるのだという話である」と記しています。(菅江真澄遊覧記3東洋文庫より)

そうぜんは、馬の保護神である蒼前様のことです。江戸時代にはこの境内で馬のお参りが行われていたのですね。岩手のチャグチャグ馬コも、旧暦5月5日に鬼越蒼前神社に馬をお参りさせたのが起源だそうです。

保食神社

権現堂です。

権現堂

庚申塚と二十三夜塔です。鳥居の上に小さな木が生えていました。

庚申塚

拝殿の右側をのぼると天満大自在天神と刻まれた石碑がありました。天満宮です。

天満宮

鎮守の森に囲まれたさわやかな境内です。

余談ですが、菅江真澄は、高田村の機織(はたおり)の社に詣でて、保食神の祠は「西北方の岡の上」と書いています。保食神が江戸時代にもこの場所にあったとすれば、機織の社は、熊野宮の南東にあったということになります。方向としては旧高田中学校の辺りだと思われますが、旧高田中学校付近に神社は見当たりません。真澄が書き残した機織の社はどうなったのでしょうか。

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