木造亀ヶ岡考古資料室はこの縄文館の中にあります。史跡亀ヶ岡石器時代遺跡と史跡田小屋野貝塚の出土品を展示しています。
展示室です。
展示されている遮光式土偶です。白い点は天井の照明が映りこんだものです。
頭部がありませんが頭部以外の形状からして遮光式土偶と推定されています。国立博物館のものと違い足の部分がしっかり残っています。
桜が満開でした。住所は、つがる市木造舘岡青森県屏風山195です。
この舘岡に江戸時代の紀行家菅江真澄が訪れて土器が出土していることを記録しています。
菅江真澄 外浜奇勝(一)より
「館岡を見ようと、ふたつある道の右方のこだかい野にそった細道を行くと、右手に松のたっているくさむらを堂の前とよんでいる。このあたりの土を掘ると、瓶子、小甕、小壷、天の手袂(たくじり)、祝瓶(いわいべ)ようの、むかしの土器のかたちをした器を堀りだすことがある。それで、古く瓶が岡(かめがおか)の名があったが、近世のことか、この山に城をつくり、やぐらを建てようとなされたというので、今は館岡という。」
東洋文庫版 菅江真澄遊覧記3 寛政八年(一七九六年)七月二日の日記より引用
ここで言っている城というのは、二代藩主津軽信枚が新田開発を強化するためにこの地に築城を始めた亀ヶ岡城のことです。幕府の一国一城政策に反するなどの理由で工事が中断され廃城になりました。城跡は縄文館と館岡集落の間にあります。
www.city.tsugaru.aomori.jp
木造亀ヶ岡考古資料室|つがる市
目次のページ>資料館・美術館・その他公共施設>このページ