物見崎 東通村

物見崎は東通村白糠にある灯台のある岬です。

岬の北側に白糠漁港があります。

白糠は、太平洋に面し東通村の南端に位置する集落です。

菅江真澄が田名部から尾駮への行き帰りに白糠を通過しています。

菅江真澄 おぶちの牧より
「白糠についた。家は浜の高い岸にたちならんでおり、前栽(屋敷の前庭)のようなところの垣根があるのでのぞくと、梅のふせ木であろう、雪に埋もれているのを何となく見ていると、牛ひきが「ごらんなさい、この雪は来春の三月にならなければ消えません」という。ちいさい岩山に冬枯れの木々の梢が繁くたっている。(中略)物見崎、屏風岩などを見ながら過ぎて(以下略)」
東洋文庫版 菅江真澄遊覧記3 寛政五年(一七九三年)十一月三十日の日記より引用

「家は浜の高い岸にたちならんで」という景色は、今も基本的には変わらないように見えます。また、積雪のある季節でもあり、菅江真澄は、物見崎の方には向かわずに横に眺めながら先を急いだようです。


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