春光山円覚寺は青森県深浦町にある真言宗醍醐派の寺院です。江戸時代の深浦町の繁栄を象徴する名刹です。
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深浦を何度も訪れて長く滞在したことがある江戸時代の紀行家菅江真澄が円覚寺について書き残しています。
菅江真澄 外浜奇勝(二)より
「この磯辺の澗口(まくち)の観世音に詣でて、由来を人に尋ねると「この堂のうちにおさめてあるのは聖徳太子がみずからおつくりになった聖像で、坂上田村麿が蝦夷の叛乱を攻め平らげなさったころこの吹浦に置かれたものであるといいます(以下略)」とこたえた」
東洋文庫版 菅江真澄遊覧記3 寛政八年(一七九六年)七月十六日の日記より引用
外浜奇勝(三)より
「まくちの観音菩薩の夜まつりが行われた。たいそう高い坂の上の燈火が、うちよせる磯辺の波を照らして、みるめにも涼しかった」
「この観世音を、ここでは例によって神としてうやまい、神主が神楽を奉納している。これが終わると、停泊している各地の船の舟子たちが集まって、浜の砂の上で法楽の相撲が行われた。(以下略)」
東洋文庫版 菅江真澄遊覧記3 寛政十年(一七九八年)六月十九日・二十日の日記より引用
深浦の港口にまつってあるので「澗口(まくち)の観音」と呼ばれていました。船人の信仰を集めた観音様です。津軽三十三観音十番札所でもあります。
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深浦駅から徒歩15分くらいでした。