弘前から北へ70キロ、外ヶ浜町平舘に行ってきました。
松前街道の松並木です。松前というのは北海道にあった藩です。つまり、ここは北海道に向かう道です。幕末、吉田松陰先生も22歳のとき、熊本藩士宮部鼎蔵とともに視察のためここを歩んでいます。
平舘は陸奥湾に面しています。対岸は下北半島です。
湯の沢温泉です。町営の公衆浴場が新しくなったと聞いていたので立ち寄りました。
きれいになって、しかも立派な建物にびっくり。この温泉は塩分が強いのが特徴です。
外ヶ浜の雁風呂という伝承があります。
雁風呂(がんぶろ)
浜辺の流木を薪にして風呂をわかす風習。青森県外ヶ浜に伝わる。雁供養(がんくよう)。[季]春。〔雁が渡って来る途中で羽を休めた木片を浜に置き、春に再びくわえて北に去ると言われているが、浜辺に木が残っているのは雁が死んだためだろうとしてその木をたいて風呂をわかし、人々にふるまって供養したという〕(三省堂「大辞林」より)