板柳町の中心部に近いところに鎮座している海童(かいどう)神社にお参りしてきました。御祭神は上津綿津見命(うわつわだつみのみこと)他とのことです。ワタツミは古事記や日本書紀に登場する海の神様です。
境内に、津軽為信が海上安全国土繁祥の祈願所として文禄2年(1593年)に建立した。と表示されています。建立当時は宝量宮でした。
一の鳥居をくぐって左に龍頭観音と神池。
手水舎です。
拝殿です。
拝殿の社額です。
境内は緑におおわれています。右が本殿です。
写真の中央が境内社の神明宮、右は神楽殿です。
境内社の虚空蔵宮です。海童神社の前身である宝量宮の本尊は宝量大権現でしたが、元々は、虚空蔵菩薩を祀っていたという説(菅江真澄「外が浜風」)があります。
菅江真澄 外が浜風より
「板屋の木(板柳)村のはずれにある宝量宮という額のあがる神社には、何の神がおわしますのかと神主が掃除しているのに尋ねると、実は虚空蔵菩薩を秘め祀り申し上げていると、しのびやかに答えた。」
東洋文庫版 菅江真澄遊覧記1 天明五年(一七八五年)八月十一日(旧暦)の日記より引用
宝量宮は、明治6年に神仏分離の政府方針で海童神社になりました。