稲荷神社は、大間町の中心部に鎮座しています。
鳥居。
手水舎。
拝殿です。
境内から港の方向。
中国の神様である天妃様も祀られています。拝殿の右が天妃様拝殿です。
以下、菅江真澄 寛政5年3月23日 天妃縁起より引用(抜粋)
大間浦があり、そこに天妃の社が祀ってある。これは元禄九年、ここの村長伊藤五左衛門という人が祀ったものだという。いつのころであろうか、この浦に越前の船と、大間の船と、どこか知らぬがもう一艘の船とが停泊していると、突然大嵐になり、海が波立ち強風が吹いて船が転覆しそうになった。越前船のかじ取りが天妃の神に祈ろうと叫ぶ声にあわせ、大間船の船頭が、憐れみ給え天妃の御神、吾が船は今波にのまれようとしています。わが命は何とも思いませんが、船には船主からあずかった大切な財を積んでおります。どうかこの船をお守りください。と繰り返し天に向かって叫んだとき、天空から雲をふんで光り輝く美しい女神が現れ、両の手に越前船と大間船のとも綱をにぎり、もう一艘の船のとも綱を口にくわえて守ってくれた。ところがそのときまた空中に女神の母神が現れ、何か話しかけられたのに応えられたと思われたとたん、その御口にくわえられた綱が放されて、その船だけが波にのまれて多くの船人が死んだ。越前船と大間船の人びとは大変喜び、その船の船主が、祝い祀りますと言って、そのときの天女神のお姿を七、八寸の御形代につくり、毎年三月二十三日に祀るようになった。
2005年頃
ふと、以前写真をとったはず、と思って探したら見つかりました。
毎年8月9日から11日まで挙行される大間の稲荷神社の例大祭です。8日の宵宮を入れれば4日間、山車行列ほか、いろいろな行事が続きます。
大漁旗がみえます。
御神輿です。男性は裃姿。
子どもさんも大勢参加していました。