メモリアルシップ八甲田丸 青森市

かつて青函航路に就役していた八甲田丸を展示している博物館船です。青森駅の近く、徒歩5分くらいのところにあります。

青函連絡船は1925年(大正15年)に貨車航送を開始しました。それまでは、貨物列車が到着すると貨車から荷物を降ろして船に積み込み、船が到着すると船から荷物を降ろして貨車に積み込んでいたため膨大が手間がかかっていました。貨車を直接船内に乗り入れて運ぶ貨車航送の実現は、積み替えの労力をなくし、運送のスピードアップが実現する画期的な出来事でした。

メモリアルシップ八甲田丸

貨車が連絡船の船腹に入るときに利用された可動橋も保存されています。1925年(大正14年)に設置され、1954年(昭和29年)に一部改造された施設です。青函連絡船廃止後も昔のままの姿で残っています。2011年(平成23年)に日本機械学会により八甲田丸と共に機械遺産に指定されました。

乗船口

可動橋の横に青函連絡船戦災の碑があります。先の大戦中、アメリカ軍の爆撃で多くの青函連絡船が犠牲になりました。

船尾

青函連絡船は1908年(明治41年)の就航以来、北海道と本州を結ぶ最重要幹線の役割を果たしてきましたが、羽田・千歳間の航空路線やトラックを航走するフェリーに押されて輸送量が減少していたところ、1988年(昭和63年)の青函トンネル開通により役割を終えて廃止されました。

船内の写真→メモリアルシップ八甲田丸2

目次のページ資料館・美術館・その他公共施設>このページ


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ: