長者山新羅神社(ちょうじゃさんしんらじんじゃ)は、八戸市長者一丁目に鎮座しています。
主祭神は、素佐嗚尊と南部氏の遠祖である新羅三郎源義光です。
当初は、素佐嗚尊と虚空蔵菩薩が祀られ、祇園堂、虚空蔵堂と呼ばれていました。その後、南部家の祖である新羅三郎義光を祀るようになり、素佐嗚尊、新羅三郎義光、虚空蔵菩薩の三神が祀られたことから三社堂と呼ばれるようになりました。
明治の神仏分離で新羅神社になり、昭和51年に長者山新羅神社に社号が変更されました。
現在の社殿は、文政9年(1826)に建立されたものです。
源義光は河内源氏の家に生まれ、近江国大津の新羅明神で元服したことから新羅三郎と称しました。
長者山の由来について境内の掲示板には次のようにありました。
「当地方に伝えられている伝説によれば、平泉にいた義経に命令された板橋長治と喜三太が義経の居所をこしらえようと柴を回し、木を植えみだりに人が入らないようにした地と伝えられており、昔は長治山と呼ばれていたといわれている。それを今では長者山と呼んでいる。」
2月には「えんぶり」の奉納舞、八戸三社大祭」は、8月1日のお通りに龗(おがみ)神社から神輿渡御が行われ、8月2日の中日には、加賀美流騎馬打毬が開催されます。