岩木川の統合頭首工と杭止堰頭首工に行ってきました。
頭首工(とうしゅこう)とは、農業用水を河川から取水するため、河川をせき止めて水位を上昇させ、水路へ流し込む施設(水門、堰堤、土砂吐等)のことで、用水路の頭の部分にあたることからこのように呼ばれています。
堰(せき)という用語も使われていますが、農業用水、灌漑用水の取水のための堰を頭首工と言うことが多いようです。
昭和33年の洪水で、土淵(どえん)堰、杭止堰、長瀬堰、熊島堰など12か所の堰が被害を受け、杭止堰は杭止堰頭首工として復旧し、あとの11か堰は岩木川統合頭首工に合口されました。
(下流)上岩木橋ー岩木川統合頭首工ー(上流)杭止堰頭首工
杭止堰頭首工
岩木川統合頭首工の少し上流に杭止神社があり、その少し上流に杭止(くいと)堰頭首工があります。
土淵堰
岩木川統合頭首工で取水された農業用水は岩木川左岸幹線用水路で津軽平野に運ばれます。
岩木川左岸幹線用水路は弘前市如来瀬地内から弘前市大字船水地内までの用水路の名称で、船水地内から鶴田町大字野木地内までの用水路は土淵(どえん)堰用水路になります。
堰としての土淵堰は残っていませんが、用水路名として土淵堰という名称が残っています。
(下流)上岩木橋ー岩木川統合頭首工
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