北洋館 むつ市大湊

北洋館に行ってきました。北洋館は海上自衛隊大湊地方隊の史料館です。帝国海軍j時代から現在までの「北方の海上防衛」をテーマとした史料を展示して一般公開しています。

北洋館

北洋館は旧水交支社の建物を使用しています。水交支社は海軍士官の社交場です。

初代の水交支社は明治40年に木造で建築されましたが、大正3年に火災で焼失し、2年後の大正5年に石造りの洋館として再建されました。

旧水交支社

石材は近くの釜臥山から採石された安山岩です。

旧水交支社
壁面

明治41年、大正天皇が皇太子殿下のとき、東北行啓の途中大湊要港部にお立ち寄りになり、水交社でご昼食をお召し上がりになられたそうです。また、松の植樹をしたという記録があります。御召艦三笠でお出ましになり日帰りでお帰りになりました(大湊町誌より)。三笠というのは、日露戦争のとき東郷平八郎連合艦隊司令長官が座乗した連合艦隊旗艦三笠だと思われます。ただし、大正天皇がお立ち寄りになったのは、今の建物ではなく初代の建物でした。

玄関

この石造りの水交支社には昭和天皇がお立ち寄りになりました。下の写真は玄関前にたつ御手植え松です。大正7年7月3日、昭和天皇が皇太子殿下のとき、御召艦鹿島で行啓され、そのとき記念としてお手植えされたものです。

お手植えの松

門柱です。大湊には海軍時代からの古い建造物が多く残っています。

門柱

陸軍には水交社に相当する偕行社がありました。

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大湊の基地内を見学したときの記事です。

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