桑原の稲荷神社は青森の平野部と山間部のふちを走る県道44号線沿いの桑原にあります。戸山からくると左側に鳥居がたっています。
参道を上ります。
途中に小さな公園があります。
境内です。桑原は縄文時代の遺跡があり、この境内からも平安時代の土師器が出土したそうです。
拝殿です。
境内の写真です。
境内からのながめです。遠くに陸奥湾が見えます。
菅江真澄 すみかの山より
「桑原の村に入ると、鯨森というところに稲荷の社があった。むかし、鯨のよってきたところに神をまつったが、稲荷の社がこれであるという。」
東洋文庫版 菅江真澄遊覧記3 寛政八年(一七九六年)四月二十日の日記より引用
「鯨がよってきた」というのですからここが海岸線だったという伝承です。縄文時代には青森平野は海の底でした。