白神岳登山口駅(しらかみだけとざんぐちえき)は、青森県西津軽郡深浦町にあるJR東日本五能線の駅です。

秋田方面です。

駅のホーム、深浦方面です。左のホーム側が海、右方向が山です。

駅のすぐそばの国道沿いに「登山口」の大きな看板があります。本当の登山口は、その道を入って舗装の途切れたところからです。入山手続きをする小屋があり、駐車場もあります。山頂まで4時間だそうです。
江戸時代は塩の産地
白神岳登山口駅という名称になったのは白神山地が世界遺産になってからで、以前は陸奥黒崎駅といいました。黒崎はこの付近の地名です。
江戸時代の紀行家菅江真澄が天明5(1785)年8月3日(旧暦)に立ち寄っています。
「この浜の漁師は足場を高く組んでそれにのぼり、はねつるべで寄せてくる波を汲みあげ、筧(かけい)に流し、貝釜におとし入れて塩を焼いていた」(東洋文庫版「菅江真澄遊覧記1」154pより引用)
黒崎は塩の産地だったようです。「貝をねって釜を作り、潮水をそのまま煎る」工法を、「見なれぬ珍しい塩屋の有様」と感想を述べています。