青森あちこち出かける準備

青森県内の名所旧跡は数々ありますが、ほとんどの場合公共交通機関が充実しているとは言えません。路線があるかどうかも問題ですが、あっても本数が少ないので要注意です。ぶらりと気の向くままに旅をしていると、思わぬところで長時間の足止めをくらったり帰りの電車がなくなって慌てることになりかねません。田舎の旅ほど綿密な下調べが必要です。

準備

移動スケジュール

奥羽線の弘前・青森間、青い森鉄道の青森・八戸間は比較的本数がありますが、大湊線、津軽線、五能線、八戸線は日中(特に終点まで行く電車)は本数が少ないので思うように移動できないことがあります。なお、冬季間は時間があてにならなくなるので、好天に恵まれることが確かでない限りでかけないようにしています。

終電を把握する

フリーパスで移動すればもう一か所回ろうかという欲がでがちです。イベントやお祭りだと夜になることが珍しくありません。何時の電車に乗ればその日のうちに家にたどり着けるかを把握しておくのはけっこう大事です。

バス停やコンビニを調べておく

歩くときは事前にコンビニやバス停の場所を調べています。バス停を知っておくのは、万一足が痛くなった時にショートカットするためです。事前に知っておくのと知らないのとでは安心感が違います。

地図を用意する

その場でスマホで調べてもよいと思うのですが、私は青森県道路地図の当該ページをコピーして持参しています。

お得な切符

以下は私が利用しているお得な切符です。実際の利用にあたっては発売各社のホームページ等で確認してください。

あおもりホリデーパス

土日祝日限定ですが青森県内のほとんどの鉄道路線が2520円で乗り放題になるパスです。通用期間は1日のみです。新幹線は乗れませんが特急は料金を追加すれば乗れます。

青森駅起点だと、奥羽線は弘前駅まで、五能線は五所川原駅まで、津軽線は三厩駅まで、青い森鉄道は全線、大湊線は大湊駅まで、八戸線は久慈駅までです。

エリア内のみどりの窓口、指定券券売機で購入できます。デジタル版(TOHOKU MaaSの登録が必要)は駅に行かなくてもスマートフォンで購入できます。

津軽フリーパス

フリーエリア内のJR線、弘南鉄道線、津軽鉄道線の普通列車(快速含む)普通車自由席と、弘南バスが乗り降り自由のパスです。2460円、通用期間は2日間です。

弘前駅起点だと、奥羽線は青森駅と碇ヶ関の間、五能線は五所川原駅まで、津軽線は金木駅まで、弘南鉄道全線、弘南バスほぼ全線(一部利用できない路線があります)。弘前中心の観光にとても便利です。

青森駅から五所川原駅まで行って津軽鉄道に乗り換えて金木駅まで行く場合、通常の切符を購入すると往復で3100円になります。これだけで元がとれます。

津軽フリーパスは紙切符がないので駅に行っても買えません。JR東日本スマートフォン専用WEBサイトTOHOKU MaaSから購入する電子チケットとして発売されています。

【2023年7月21日追記】
津軽フリーパスがデジタル切符になって不便になったという記事をネット上で見かけました。途中でログアウトしてしまうので何度もログインしなければならなかった、などというものでした。電波の状態などでそういうことがあるのかもしれませんが、私の場合、発売から3ヶ月で今まで2回利用しましたが、そういうトラブルはありませんでした。
強いて問題点を言えば、この切符を知らない運転手さんがいて、スマホを示すと不審な顔をしてカードリーダーにタッチするように求められたことが2度ほどあったことですが、こういうことは時間が解決すると思います。
Suicaで使えるようになればもっと便利だと思いますが、津軽フリーパスの範囲内でSuicaが使えるのは今のところ青森駅・弘前駅間と弘南バスだけなので、しばらくは無理でしょう。
駅に行かなくてもネットで購入できるようになったなどの利点は大きいです。

ワンバケーションパス

土日祝日限定ですが弘南バスのほとんどの路線が1000円(小人500円)で乗り放題になるパスです。

利用できない路線があるので注意が必要です。スカイラインシャトルバス、暗門白神号、高速バス、空港線などは使えません。

販売はバス車内のみです。MegoICa Suica PASMOのいずれかで乗車して、降車の際にカードをタッチする前に購入を申し出る必要があります。何も言わずにタッチしてしまうと正規料金になってしまいます。

岩木白神パス

弘南バスの次の路線に2日間の間に何回でも乗れます。料金は3000円(小人1500円)です。例えば通常料金で岩木山八合目まで行く場合、弘前バスターミナルから乗り換えの岳温泉までが1060円、岳温泉から八合目までは1000円なので往復4120円になります。翌日に西目屋方面に行けばさらにお得です。

枯木平線(弘前バスターミナルー岩木庁舎ー岳温泉ー枯木平)、スカイラインシャトルバス(岳温泉ー岩木山八合目)、西目屋村役場線(弘前バスターミナルー常盤坂入口ー悪戸ー国吉ー西目屋村役場)、暗門白神号(弘前バスターミナルー西目屋村役場ーアクアグリーンビレッジー津軽峠)、弘前市内100円バス。

販売はバス車内のみです。MegoICa Suica PASMOのいずれかで乗車して、降車の際にカードをタッチする前に購入を申し出る必要があります。

青春18

青春18きっぷは、JRの普通・快速列車に自由に乗り降りできる切符です。(制限や例外がありますがここでは省略します)

値段は1枚5回分がセットになって12050円です。1人で使えば5回(日)利用することができます。1日あたり2410円で、JR線の普通・快速列車に乗り放題ということになります。

JRの切符なのでJR以外の鉄道会社の列車には乗車できませんが、青森県内の区間には例外があり、青い森鉄道の区間内で途中下車をしないでJR線に乗り換えるのであれば、青い森鉄道の区間である「青森~野辺地」は青春きっぷで乗ることができます。

つまり、例えば、弘前駅から大湊駅まで行くとき、「青森~野辺地」の切符を別途購入しなくても青春18きっぷだけで大湊駅に行けるということです。

スマホの充電ができるところ

スマホで写真を撮ってモバイルSuicaで改札を通ったり、ずい分とスマホに依存しているのでスマホのバッテリー残をいつも気にしながら移動しています。

モバイルバッテリーも持っているのですが、発火とかのニュースをみてからなるべく持ち歩かないようにしています。

スタバ、ドトール、タリーズ、マック、モスなどは一部の席にコンセントがあります。ただし、青森県内だと青森、八戸、弘前などの大きい街に限られます。イートインスペースがあるコンビニもコンセントがついていることがあります。

駅の待合室のカウンター型の席にコンセントがついていることがあります。県内だと弘前駅、七戸十和田駅です。新青森駅、八戸駅だとドトールを利用しています。カフェを利用するときは、コーヒーを注文する前にコンセント付きの席が空いていることを確認する必要があります。

新幹線は窓際席などにコンセントがついています。新しい車両は全席コンセント付きになっているそうです。青森駅発青森空港行のバスは全席コンセント付きです。30分ほどの乗車時間ですが助かったことがあります。


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