岩木山神社 2015年9月14日 宵山

お山参詣の二日目、今年(平成27年)9月12日は旧暦の7月30日。翌日の朔日山(ついたちやま)を前にした宵山(よいやま)の日でした。

参道両側の屋台、ずっと上まで続いています。

宵山夜店

楼門前広場では舞台が作られて登山囃子をやっていました。岩木山神社奉納本大会です。

登山囃子

拝殿に向かう大勢の参拝客。

宵山参道

大鳥居前では、笛やかねでの登山囃子、そして踊りの輪。盛り上がっていましたが、残念ながら九時過ぎに雨が降ってきました。

鳥居前広場

この日は夜遅くまで初詣並みに混雑します。

菅江真澄 津軽の奥より
「毎年、秋八月の一日から十五日までをかぎりとして、この国の人は残りなく斎戒して、岩木山にのぼることになっている。しかし、武士であるものが登山するを禁ずる藩法があって、これを犯す者はないという。八月初めのころは夜昼の区別なく、大ぜいの人が鼓笛を賑やかに声もどよめかして、五色の御幣を手ごとに持ちながら「さんげさんげ」といっせいに唱えて登る声は、空にひびき谷にこだまするほどである。」
東洋文庫版 菅江真澄遊覧記3 寛政八年(一七九六年)三月一日の日記より引用

菅江真澄 外浜奇勝(三)より
「七月のみそかの夜から八月の十五日まで、毎年、詣でる習俗があって、たくさんの人がのぼる。初参りする子供らは五色の幣を手ごとにささげてのぼり、二度以上詣でる者たちは白い幣をとり持って、笛を吹き、太鼓をうち、山頂の神前に参詣して、御幣で祠の周囲をさかんに打ち叩きなどすると、人が語った。まことにそうであろう。これほど深い谷底まで、御幣の紙と串とが、岩の間にうずたかくつまれていた。」
東洋文庫版 菅江真澄遊覧記2 寛政十年(一七九八年)三月二十三日の日記より引用

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