青森県内の名所旧跡は数々ありますが、ほとんどの場合公共交通機関が充実しているとは言えません。路線があるかどうかも問題ですが、あっても本数が少ないので要注意です。ぶらりと気の向くままに旅をしていると、思わぬところで長時間の足止めをくらったり帰りの電車がなくなって慌てることになりかねません。田舎の旅ほど綿密な下調べが必要です。
準備
移動に必要な時間を頭に入れる
弘前駅 ⇨ 五所川原駅 45分
弘前駅 ⇨ 青森駅 53分
青森駅 ⇨ 野辺地駅 47分
野辺地駅 ⇨ 大湊駅 1時間1分
野辺地駅 ⇨ 八戸駅 45分
私は、弘前・青森間、青森・野辺地間、野辺地・大湊間、野辺地・八戸間をすべて1時間と考えてスケジュールを組み始めます。具体的な時間設定はYahoo乗換案内に頼ります。
奥羽線の弘前・青森間、青い森鉄道の青森・八戸間は比較的本数がありますが、大湊線、津軽線、五能線、八戸線は日中(特に終点まで行く電車)は本数が少ないので要注意です。
終電を把握する
フリーパスで動けばもう一か所回ろうかという欲がでがちです。イベントやお祭りだと夜になることが珍しくありません。何時の電車に乗ればその日のうちに家にたどり着けるかを把握していなければなりません。
私の場合、最寄駅が弘前駅なので、八戸からだと20時32分、大湊駅からだと20時3分、五所川原駅からだと21時21分が終電です。(2023年春)
旅程表を作る
私の場合は、効率的に動くために旅程表を作ります。例えば、野辺地を主目的地にして八戸にちょっと寄りたいときには次のようになります。
弘前駅発 07:25
青森駅着 08:08
青森駅発 08:33
野辺地駅着 09:17
(野辺地滞在時間 6時間54分)
野辺地駅発 16:11
八戸駅着 16:57
(八戸滞在時間 1時間38分)
八戸駅発 18:35
青森駅着 20:10
青森駅発 20:45
弘前駅着 21:30
実際には手書きのメモですが、こうして大枠を決めてから、当該地の滞在時間に応じて訪問先を決め、必要に応じてバスの時間を調べておきます。
例えば、野辺地散策を昼までにして、12:01のバスで七戸に行き、15:49に野辺地に帰ってくることができます。この場合、野辺地滞在時間は3時間34分となり、七戸に3時間20分滞在時間することができます。
なお、冬季間は時間があてにならなくなるので、好天に恵まれることが確かでない限りこうした旅はやりません。
バス停やコンビニを調べておく
歩く場合は、コンビニやバス停の場所が大事です。コンビニは歩き旅にはほんとうに重宝です。バス停を知っておくのは、万一足が痛くなった時にショートカットするために必要です。事前に知っておくのと知らないのとでは安心感が違います。
これらは、グーグルのマップで附近を表示してから、「コンビニ」「バス停」で検索すると出てきます。バス停についてはグーグルマップに表示されていないこともあるので、その辺りを運行しているバス会社のホームページで調べておきます。
地図を用意する
その場でスマホで調べてもよいと思うのですが、私は青森県道路地図の当該ページをコピーして、合わせてグーグルマップの当該部分のコピーも持参しています。
お得な切符
以下は私が利用しているお得な切符です。私の日帰り旅はほぼこれらの切符が使える範囲です。例えば、むつ、三戸、八戸方面に行くときは「あおもりホリデーパス」なので土日祝日しか行けないという限定があります。
実際の利用にあたっては発売各社のホームページ等で確認してください。
あおもりホリデーパス
土日祝日限定ですが青森県内のほとんどの鉄道路線が2520円で乗り放題になるパスです。通用期間は1日のみです。新幹線は乗れませんが特急は料金を追加すれば乗れます。
青森駅起点だと、奥羽線は弘前駅まで、五能線は五所川原駅まで、津軽線は三厩駅まで、青い森鉄道は全線、大湊線は大湊駅まで、八戸線は久慈駅までです。
エリア内のみどりの窓口、指定券券売機で購入できます。デジタル版(TOHOKU MaaSの登録が必要)は駅に行かなくてもスマートフォンで購入できます。
津軽フリーパス
フリーエリア内のJR線、弘南鉄道線、津軽鉄道線の普通列車(快速含む)普通車自由席と、弘南バスが乗り降り自由のパスです。2460円、通用期間は2日間です。
弘前駅起点だと、奥羽線は青森駅と碇ヶ関の間、五能線は五所川原駅まで、津軽線は金木駅まで、弘南鉄道全線、弘南バスほぼ全線(一部利用できない路線があります)。弘前中心の観光にとても便利です。
津軽フリーパスは紙切符がないので駅に行っても買えません。JR東日本スマートフォン専用WEBサイトTOHOKU MaaSから購入する電子チケットとして発売されています。
ワンバケーションパス
土日祝日限定ですが弘南バスのほとんどの路線が1000円(小人500円)で乗り放題になるパスです。
利用できない路線があるので注意が必要です。スカイラインシャトルバス、暗門白神号、高速バス、空港線などは使えません。
販売はバス車内のみです。MegoICa Suica PASMOのいずれかで乗車して、降車の際にカードをタッチする前に購入を申し出る必要があります。何も言わずにタッチしてしまうと正規料金になってしまいます。
岩木白神パス
弘南バスの次の路線に2日間の間に何回でも乗れます。料金は3000円(小人1500円)です。例えば通常料金で岩木山八合目まで行く場合、弘前バスターミナルから乗り換えの岳温泉までが1060円、岳温泉から八合目までは1000円なので往復4120円になります。翌日に西目屋方面に行けばさらにお得です。
枯木平線(弘前バスターミナルー岩木庁舎ー岳温泉ー枯木平)、スカイラインシャトルバス(岳温泉ー岩木山八合目)、西目屋村役場線(弘前バスターミナルー常盤坂入口ー悪戸ー国吉ー西目屋村役場)、暗門白神号(弘前バスターミナルー西目屋村役場ーアクアグリーンビレッジー津軽峠)、弘前市内100円バス。
販売はバス車内のみです。MegoICa Suica PASMOのいずれかで乗車して、降車の際にカードをタッチする前に購入を申し出る必要があります。
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